2012年3月13日火曜日

Monday Night Sports Club, 19 th March 2012


March Theme : Copy Marketing
               Date  : 319 (月曜) PM600800
Venue   Communication Design Inc.
Asics Gel-Quick 33, Running Shoe
 アディダスのランニングシューズが「アシックス」のそっくりさんになってきたと思っていたが、まあ、三村さんが移籍したから当然と言えば当然かもしれない。それにしてもアディダスには有能なプロデューサーが手薄だったに違いない。ところがアシックスのランニングシューズにもまるで「フリー」みたい(上図)なモデルが出現した。アシックスは優秀なモデラーが揃っているが、彼らがフリーまがいのモデルを創るとは思えないから、新しいディレクターが活躍する時代が始まったのである。いっぽうナイキはブログ「Action Sports Style」でもご紹介しているように、全く独自のフィロソフィーとスタイルを確立しつつある。

New Leader, New Strategy
Oyama of Asics, left, Heiner of adidas, Parker CEO of Nike, Zeitz of Puma.

世界のスポーツブランドは新世代リーダーが勢揃いして、デザイン、R&D、マーケティングの再編成が終わった。ヨッヘン・ザイツ(プーマ社長)はプーマをメーカーからマーケティング企業に変えた。ハーバート・ハイナー(アディダス会長)はアディダスをメーカーから小売りチェーンに改革中である。マーク・パーカーはモノ造り最優先を徹底追及している。尾山社長(アシックス)は、グローバルマーケティング企業へ脱皮中である。各社の業績から見ると、パーカーが一番成功しているリーダーなのは、衆目の一致するところだろう。つまりプロフェッショナルのクリエイターが牽引するマニュファクチャー指向のブランド戦略が一番成功しているということである。コンピューターの世界と同じように、スニーカーブランドでもクリエーティブなアイディアが要求される時代になっていることを認識すべきである。

Brand Identity
Nike + , Press Conference , February 22, 2012
 先行している他社から学ぶことは、悪いことではない。しかし、その場合、アイデンティティを維持できるかどうかは死活的に重要な課題である。世界のスポーツブランドでメーカー化を強力に進めているのはナイキだけで、他の有力ブランドは全て脱マニュファクチャー路線に切り替えている。ナイキジャパン、アディダスジャパン、プーマジャパン、ニューバランスジャパン、リーボックジャパン・・・掃いて捨てるほどあるジャパン社とその親会社のマーケティングギャップは次の10年に耐えられるかどうか疑問が多い。2回にわたってブランドとプロダクト、組織とビジネスアイディアの優劣を分析する。

1月「Forecast 2012」、2月「Vintage Sports」に続いて、3月は「Digital Sports Style」をお届けします。3月第3回目のMonday Night Sports Clubは「Copy Marketing」を発表します。

*関連情報は(American Sports Style)、(Action Sports Style)(Metro New York)にも掲載しています。

0 件のコメント:

コメントを投稿