2011年9月15日木曜日

School Style : 20th September

920  :(火曜日)PM600800
Venue  Communication Design Inc.
会場:港区西麻布4丁目1128号 Tel: 03-3498-8836
会費:有料     主催  : Communication Design,. Inc.




9月後半は米国のメインストリームになった「School Style」をお届けします。
ベビーブーマースタイルは「UC Berkley Style」が全米スタイルに発展したものだった。G-Y スタイルは「Beverly Hills 90210 Style」がオールアメリカンスタイルに発展したものだった。そしてトゥィーンズスタイルはアクションスポーツが「School Style」に進化して誕生した。米国最先端のスクールスタイル最新情報をお届けします。


*このメールは情報資料として送信致しております。ご迷惑の場合は、ご指摘(連絡先)いただければ送信を中止いたします。

School Style, USA
Coming out in the next style
Typical Surfing School lesson class

サーフィンがSo-Calのローカルスタイルだった時代がとうとう終った。スケートボードは若者のマニアックな遊びから、Mom Skaterが活躍するファミリースポーツに進化した。1990年代前半で、全ての米国スキー場はスノーボード受け入れが完了した。今やスキーは少数派である。
アクションスポーツはエキゾチックなアドヴェンチャースポーツではなく、ファミリーや恋人同士、全米の中高校生がクラブ活動で楽しむスポーツになった。だからこそ、ハードコアのアクションブランドとストアは不振を余儀なくされ、エアロポスタルやバックルは好調だったのである。バスケット、テニス、サッカー、ランニングに代わる新しいスポーツファッションが成長を始めた。
時代遅れのブランドメーカーが振りまいているようなアクションスポーツイメージは短期間のうちに駆逐されるだろう。世界のアクションスポーツは、NBAJ.リーグのようなプロスポーツのエンターテインメントに脱皮した。かつてバスケットがポピュラー(人気)になったらバスケットファッションが売れたように、サーフィンがポピュラーになればサーフファッションが売れる。新しい成長分野が生まれつつある。

*MNSCテーマ案内は、我々が展開するマルチブログ American Sports Style Action Sports Style Monday Night Sports Clubにも関連情報を発表していますので、併せてご覧いただけます


Series 1 : Super School Style
Old SchoolからNew Shoolへ。そして今、Super Schoolが登場した。アメリカ東西海岸で注目されているスケートボードシューズ、スケートファッション最新情報公開。アクションブランド、スタイル、ストアはニュープレッピー時代へ!

Series 2 : Old School Vintage
Old Schoolの代表スタイルになったアウトドアファッション。値段は高い、機能はオーバースペック、スタイルはビンテージの3拍子揃ったファッションこそ、ベビーブーマー御用達なのです。アメリカで始まった「Outdoor vs Action」の本格競合時代。日本は10年遅れている。

2011年9月11日日曜日

Study Nike : 12th September


Main Theme : Study Nike

912  :(月曜日)PM600800
Venue    Communication Design Inc.
会場      :港区西麻布4丁目1128
           Tel: 03-3498-8836
会費    :有料
主催      Communication Design, Inc.

Nike Empire Strikes Back
Philip Knight,Chairman of Nike 
かつてジョギングブーム(1970年代)が世界中に波及し、ジョギングシューズが登場した。ブームの中で、オレゴン大学トラック&フィールドクラブの卒業生が立ち上げたスォッシュマークのシューズ(ナイキ)が世界中に普及した。その10年後、フィットネス(1980年)がブームになって、エアロビクスシューズが登場した。リーボック(ボルトン/英国)がガーメントレザーで作ったエアロビクスシューズは、世界中の女性がジムだけでなくストリートでも履いた。

当時の2大スポーツシューズブランドだったアディダスとプーマは、70年代のナイキ、80年代のリーボックと比較すると、ガリバーと小人くらいの差があった。アディダスとプーマは、ブームになったジョギングシューズにも、そしてフィットネスシューズにも参入しなかった(後に参入したが、コンセプトが理解できずに成功しなかった)。
ジョギングやフィットネスがブームで、おまけにナイキやリーボックが大成功していたんだから、アディダスもプーマも市場に参入すれば良かったんじゃないのと思うかもしれないが、それは素人の考えである。彼らはマラソンシューズ、ランニングシューズ、ジムナジウムシューズ(体操靴)はすでに世界中で販売していた。しかし、成功して大企業になったら、新しい市場やプロダクトは理解できなくなるのである。その結果2つの会社はどうなったか? 2社とも破産状態に陥り、いずれも買収された。
ナイキは2011年、アクションスポーツ市場に本格的に参入した。我々は、この参入で、世界中のスポーツシューズ、スポーツウエアビジネスが革命的に変わると考えている。しかし、それを周囲の人に申し上げたら、「えっ、ナイキのスケートボードシューズやサーフウエアは売れないでしょう−」と笑われた。そういう人は、これからの時代に生き残れない。ナイキがアクションスポーツ市場参入で狙っているのは、スケートボードシューズやボードショーツを販売しようなどというセコい商売ではない。市場革命を起こすほどの壮大な構想を携えて参入したのである。


A New Hope
Nike introduced 2015 Global Growth in May of 2010

今回のナイキアクションスポーツ市場本格参入は、1996年から何度となく繰り返されてきた試みとは全く違う。現在プロモーション「The Chosen」は北米、ブラジル、中国、西ヨーロッパで行われ、日本は除外されている。したがってナイキジャパンは日本市場で「The Chosen」キャンペーン情報を発信していないから、日本メディアは報道していない。
ナイキのアクションスポーツ参入は、史上空前の規模で推進されていることが徐々に判明しつつある。かつてナイキがジョギングシューズを発売したとき、アディダスやプーマは、マラソンシューズと誤解してしまった。リーボックがエアロビクスシューズを発売したとき、アディダスとプーマは体操靴と錯覚した。

ナイキのアクションスポーツ参入は、アクションスポーツ用品、とりわけスケートボードシューズやボードショーツを販売すると考える人が多い。それだったら、ジョギングブームの時に、ナイキシューズをアディダスやプーマがマラソンシューズと誤解したのと同じことになる。リーボックのフリースタイル(エアロビクスシューズ)を、体操靴と錯覚したのと大差ない。
ナイキのアクションスポーツ戦略は、もう一つ別のナイキを作ることである。ナイキは創業者フィリップ・ナイトを除くと、これまでリチャード・ドナヒュー、トム・クラーク、ビル・ペレス、マーク・パーカーの4人の社長が交代してきた。現社長のパーカーはデザイン、R&Dのスペシャリストで2006年社長就任した。パーカーはこれまでの4人の中でもっともクリエイティビティに恵まれた社長である。たぶん、彼は今回のプロジェクトを成功させることができると思う。我々はパーカーの長期戦略を過去2年間にわたって収集分析してきた。それを今回発表する。

Revenge of the Nike SB
Mark Parker announced $30B Plan

ナイキのアクションスポーツ拡大強化計画は、計り知れないほどの影響をグローバルフットウエア市場に及ぼす。7080年代に、世界のフットウエアインダストリー、スポーツ用品産業が、ジョギングシューズとフィットネスシューズで激変したのと同じ、いやそれ以上のインパクトを市場に与えるだろう。スノーボードが急成長してスキー市場が壊滅したのと同じような変化がフットウエア、ウインタースポーツ、ライフスタイルファッション、そして全てのますファッション市場に波及する。
世界中のスケートボードシューズは、デザイン、価格、ファンクション、販路、全ての面で改善を余儀なくされるだろう。世界中のアスレチックシューズ、バスケットシューズ、ランニングシューズ、アウトドアシューズ、フリップフロップ、サンダル、コンフォートシューズは、トラディショナルなビジネスを変更せざるを得なくなるだろう。
1996ASR Summer で発表されたナイキ初のスケートボードシューズ(3モデル)は、全米から来場したバイヤー達に冷笑された。その後、再三のチャレンジにもかかわらず、ナイキスケートボードシューズはアクションスポーツ業界で無視され続けた。
2011年スタートした「The Chosen」は、アクションスポーツ業界に打ち込まれたナイキの痛烈なカウンターパンチである。
世界のナイキ・ウォッチャーとして、我々はナイキのアクションスポーツ参入シナリオ、マーケティング・プログラム、R&D、プロモーションプランを情報収集・分析してきた。さらに市場インパクト・シミュレーションもおこなってきた。その成果を912日(月曜日)発表します。