2011年10月14日金曜日

New Collaboration Part-3

Metro Action Style
Duvetica 2011 Fall & Winter

           Date      : 1017日 (月曜) PM600800
Venue  Communication Design Inc.
                             会場     :港区西麻布4丁目1128号 Tel: 03-3498-8836
   主催      : Communication Design,. Inc.

コラボレーションは都市で成長してきた。マウンテンやビーチで生まれたスタイルは、そのままではメインストリームには成長しない。都市でコラボレーションして、メジャートレンドに成長し、メインストリームに定着するのである。1017日は特別テーマ「Global Weekend of New York」を追加し、3つのメトロコラボレーションスタイルを発表します。

Extra : Global Weekend of New York
Uniqlo 5th Avenue Store, New York

10 14日オープンした五番街最大のフラッグシップストア「Uniqlo 5th Avenue」は、五番街をハイテク・メガブティック空間に置き換えた。そして、ユニクロは今日からグローバルチェーンに脱皮する。
いっぽう15日にはOWSOcuppy Wall Street)が世界に呼びかけた「Global Day of Action」が世界同時多発型統一活動に一歩踏み出す。OWSは反体制的でもなければ一部の不満分子でもない。グローバルジェネレーションの誕生である。
今週末の日本メディアはニューヨーク一色に染まるだろう。小売りチェーンも、都市ライフスタイルも、そして各国の若者世代さえも新しい時代が始まる!

Metro Action Sports Style
Saturday Surf, SOHO New York

Freemans Sporting ClubBowerry)、Saturdays SurfSOHO)、Mollusk Surf ShopSan Francisco)が目指すMetro Action Sports Styleとは、新しい都心型ライススタイルである。サーフやスケートボードは、現代のジョギングとフィットネスを意味する。世代が違えばスタイルも変わる。アスレチックやアウトドアというスタイルは、過去のスタイルに後退した。

New Moccasin Style
Nike Air Force 1 Bespoke

ナイキもアディダスも、ヴァンズもコンバースも、2011年に辿り着いたのはモカシンの世界だった。アディダスはランサムとのコラボで大きく前進した。ナイキはコンバースとの戦略的コラボにメドを付けた。アスレチック、アウトドア、アクションはインダストリーレベル、ブランド、さらにアイテムレベルまで、各段階のコラボレーションが進行している。

*Monday Night Sports Clubは新しいライフスタイル市場を開発・育成するマーケティング・プロフェッショナルの研究チームです。企画・運営はメンバーの参加会費で行い、Communication Design Inc.が情報収集・発信・運営を行っています。

2011年10月11日火曜日

Remembering Steve Jobs


Tribute to one of the most incredible people of the world.


アップルの共同創業者、スティーブ・ジョブズ会長(56歳)が10月5日、死去した。偉大な経営者、アーチスト、マーケッターにトリビュートを捧げ、彼が我々に遺してくれたマーケティングに関わる教訓を3つお届けします。1の教訓は「American Sports Style」に掲載しました。第2の教訓はブログ「Action Sports Style」に、第3の教訓は「Monday Night Sports Club」に掲載していますのでご覧下さい。

Apple and Nike
Steve Jobs, left, Paula Radcliffe, Lance Armstrong, Mark Parker
アップルとナイキは2006年には共同で「Nike + iPod」を発売した。当然、両社はそれ以前から提携交渉、開発作業で協力関係にあったから、マーク・パーカー(ナイキCEO)とスティーブ・ジョブズの間には交友関係が成立していた。
アップルとナイキにはそれ以前から多くの共通性があった。ナイキタウン(1990年第1号店)とアップルストア(2001年開発)にはストアプレゼンテーションで多くの共通性があるし、ジョーダンシリーズ(1985年〜)とオリジナルiMac1998年)以降の開発・発表方式にも共通性が多い。
もともとジョブズはナイキのプロダクトマーケティングとセールスプロモーションに非常な興味を持っていた。1996年にアップルに復帰した当時を振り返って、アップルをナイキのようなすばらしいプロダクトを作る企業に再生させようと思ったと述懐しているくらいだ。
199697年はナイキが向かうところ敵なしの時代で、直営店のナイキタウンを国内展開からグローバル展開に拡大しているところだった。今から考えるとうそのような話だが、当時のナイキはプロダクトでもプロモーションでも、アップルなど比較にならないくらい先進的なエクセレント・カンパニーだったのである。

ナイキもジョブズから学んだ

ジョブズはナイキから多くを学んだが、パーカーもジョブズから多くを学んだ。パーカーが2010421日のFast Company Magazine主催セミナーで披露したことからも推測できるが、現在パーカーが推進しているナイキ戦略には、アップルの先駆的なマーケティングを、オリジナルアイディアに取り入れたと思われる手法がかなりある。
20105月、投資家向けに開催された「Nike 2015 Global Growing Strategy」説明会は、イベント運営からプレゼンテーション、そしてライティングからパワーポインターの使用方法まで、アップルが毎年開催してきたWWDCApple Worldwide Developers Conference)そっくりだった。それ以上に注目されたのは、20116月にスタートした「Nike The Chosen」キャンペーン以降のアクションスポーツ強化戦略と、アップルのiPod戦略(2004年〜)がそっくりと言えるほどマーケティングストラテジーに共通性があることだ。
かつてジョブズはナイキから学んだ。今、ナイキはジョブズから学びつつある。
パーカーはフィリップ・ナイトを引き継いだ4人の社長の中で、唯一、ナイトを超える可能性を秘めた指導者になりつつある。アメリカの物作りの遺伝子は、時代、人、企業を超えて脈々と受け継がれている。
(ナイキアクションスポーツ強化戦略分析は、近日中に我々のブログで発表いたします)