2011年9月6日火曜日

ISB : International Sports Business

我々が月刊で発行しているInternational Sports BusinessISB8月号が完成したので、Article Indexをお知らせします。我々は毎月世界中で注目されているマーケティング情報、ブランド情報、ホット&ヒットプロダクト、グローバルシティの最新ライフスタイルを有料で配信している。
8月はグローバルブランドメーカーの上半期業績が出揃ったので、まず有力フットウエアブランドの業績分析レポートをまとめた。
73087日には、オレンジカウンティのハンチントンビーチでナイキグループがスポンサードしている「Nike US Open Surfing 2011」が開催された。同コンテストはサーフィンのワールドカップに比肩できるビッグイベントで、今回は従来と違って、全く新しい局面が展開したので、ナイキのマーケティング戦略と米国アクション市場の最新動向を分析した。
2011年にマンハッタンには全く新しいショッピングゾーンが誕生した。すでに2009年頃から注目されていたたが、2010年秋から2011年春にかけて、グローバルブランド、メガチェーンが集中出店したことで、SOHOやMPDに匹敵するグローバルロケーションに躍進したので、そのバックグラウンドとプロパティマネジメント企業とリート(REIT)の戦略プランを「34丁目の奇跡」としてまとめた。記事タイトルは1947年(1994年リメイク)に公開された映画のタイトルを借用した。タイトルと内容はうまくシンクロしていると思う。我々の分析レポートはダイジェストにまとめたので、ご覧下さい。
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Global Footwear Brands.
2011 First Half Sales Result
Herbert Heiner, left, adidas, Robert Greenberg, Skechers
201112月期上半期のグローバルフットウエアブランド業績が出揃った。2009年第3四半期から世界経済が回復したのを反映して、ほとんどのブランドが2桁増収増益となった。例外はスケッチャーズ1社だけで、201012月期の史上最高決算から一転して、減収・赤字決算になった。スケッチャーズの業績不振はトーニングシューズ販売不振ではなく、ポスト・トーニングシューズ開発の遅れにある。ロバート・グリンバーグほどの経営者でも見通しを誤ることもある。
クロックスは並みいる有力フットエウアブランドを押さえて、売上高が最高伸び率になった。純利益も2桁増益である。このままゆけば201112月期決算で10億ドル突破が確実となった。再びあの奇跡の急成長が始まる。アディダス、プーマも上半期業績は好調だった。世界を巻き込んだフットウエアインダストリー再編成が完了した。今後は有力企業の生き残りをかけたバトルが始まる。ナイキやアディダスのような巨大化した企業は、常に大きな成長市場を開拓しないと、企業を維持することができなくなっているのである。

Nike Action Sports Strategy
Sally Fitzgibonz, Winner of Nike US Open Surfing 2011

ナイキは今から15年前(1996年)、初めてスケートシューズ3モデルをASRに出展した。それから再三にわたってトライアルを繰り返してきたが、ついに満足すべき結果を納めることができなかった。しかし今回だけは、よもや失敗に終わることはないだろう。62日にリリースした「The Chosen」キャンペーンは、アメリカのブランドキャンペーン史上空前のメガキャンペーンだったことが明らかになりつつある。これで成功しなかったら、ナイキブランドを買わなかった消費者の方が間違ってるといいたいくらいの想像を絶するキャンペーンだ。ナイキはこれまで企業史上2回のメガキャンペーンを敢行してきたが、「The Chosen」は、全2回をはるかにしのぐ、常識を超えたメガキャンペーンである。ナイキの存亡をかけたメガキャンペーンの全貌と成功ストーリーを検証する。

SOHO in Midtown
Soon Coming Mango, 34th Street in Manhattan

マンハッタンに登場した魅惑のショッピングゾーン。34丁目はシャンゼリゼ、オックスフォードサーカス、五番街に次ぐ、第4のショッピングゾーンに成長することができるか?
Artist in the Loft」からブティックゾーンに変身したSOHO、「Butcher Street」から「Luxurious Block」に成長したMPDMeat Packing District)。34丁目は第2SOHOMPDに向かってまっしぐらに拡大してきた。世界のフットウエアインダストリー、メガチェーン、マスファッションインダストリーが注目する最先端スペース。あのアップルが、出店を遂に果たせずに断念した幻の有望ストリートを徹底取材でお届けします。