Tribute to one of the most incredible people of the world.
アップルの共同創業者、スティーブ・ジョブズ会長(56歳)が10月5日、死去した。偉大な経営者、アーチスト、マーケッターにトリビュートを捧げ、彼が我々に遺してくれたマーケティングに関わる教訓を3つお届けします。第1の教訓は「American Sports Style」に掲載しました。第2の教訓はブログ「Action Sports Style」に、第3の教訓は「Monday Night Sports Club」に掲載していますのでご覧下さい。
Apple and Nike
Steve Jobs, left, Paula Radcliffe, Lance Armstrong, Mark Parker |
アップルとナイキにはそれ以前から多くの共通性があった。ナイキタウン(1990年第1号店)とアップルストア(2001年開発)にはストアプレゼンテーションで多くの共通性があるし、ジョーダンシリーズ(1985年〜)とオリジナルiMac(1998年)以降の開発・発表方式にも共通性が多い。
もともとジョブズはナイキのプロダクトマーケティングとセールスプロモーションに非常な興味を持っていた。1996年にアップルに復帰した当時を振り返って、アップルをナイキのようなすばらしいプロダクトを作る企業に再生させようと思ったと述懐しているくらいだ。
1996〜97年はナイキが向かうところ敵なしの時代で、直営店のナイキタウンを国内展開からグローバル展開に拡大しているところだった。今から考えるとうそのような話だが、当時のナイキはプロダクトでもプロモーションでも、アップルなど比較にならないくらい先進的なエクセレント・カンパニーだったのである。
ナイキもジョブズから学んだ
ジョブズはナイキから多くを学んだが、パーカーもジョブズから多くを学んだ。パーカーが2010年4月21日のFast Company Magazine主催セミナーで披露したことからも推測できるが、現在パーカーが推進しているナイキ戦略には、アップルの先駆的なマーケティングを、オリジナルアイディアに取り入れたと思われる手法がかなりある。
2010年5月、投資家向けに開催された「Nike 2015 Global Growing Strategy」説明会は、イベント運営からプレゼンテーション、そしてライティングからパワーポインターの使用方法まで、アップルが毎年開催してきたWWDC(Apple Worldwide Developers Conference)そっくりだった。それ以上に注目されたのは、2011年6月にスタートした「Nike The Chosen」キャンペーン以降のアクションスポーツ強化戦略と、アップルのiPod戦略(2004年〜)がそっくりと言えるほどマーケティングストラテジーに共通性があることだ。
かつてジョブズはナイキから学んだ。今、ナイキはジョブズから学びつつある。
パーカーはフィリップ・ナイトを引き継いだ4人の社長の中で、唯一、ナイトを超える可能性を秘めた指導者になりつつある。アメリカの物作りの遺伝子は、時代、人、企業を超えて脈々と受け継がれている。
パーカーはフィリップ・ナイトを引き継いだ4人の社長の中で、唯一、ナイトを超える可能性を秘めた指導者になりつつある。アメリカの物作りの遺伝子は、時代、人、企業を超えて脈々と受け継がれている。
(ナイキアクションスポーツ強化戦略分析は、近日中に我々のブログで発表いたします)
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